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Ubuntu MATE 20.10をRaspberryPi4でUSB起動

目的

Ubuntu MATE 20.10をRaspberry Pi4でUSB起動する。

Ubuntu MATEの起動ディスク作成をRaspberry Pi4上で行う。

準備

Raspberry Pi OSが起動しインターネットへ接続された

 Raspberry Pi4。ここでは4GB版を使用しています。
・Raspberry Pi4のEEPROMはUSB起動が可能なバージョンである

 必要があります。今回は以下のSep 3 2020バージョンとなります。

f:id:yoque8107:20201122095155p:plain

・外付けの32GB以上のUSBマスストレージデバイス

 ここでは128GB SSDを使用します。

・Raspberry Pi4で既に稼働しているRaspberry OSのSD Card上に

 Ubuntu MATEの起動イメージダウンロード&展開を行いますので、

 8GB以上の空き容量が必要です。

 (ここでは32GB SD Cardを使用しています)

・Raspberry Pi4で既に稼働しているRaspberry OSに

 下記をインストールします。

 Ubuntu MATEのダウンロードにBitTorrent clientのtransmission。

   (無くてもDirect Downloadなど選択があります)

  $ sudo apt-get install -y transmission でインストール。

 パーティション管理にgpartedを使います。

  (無くてもSWAPを不使用やSWAP fileを使用する事は出来ます)

  $ sudo apt-get install -y gparted でインストールされます。

 Ubuntu MATE起動イメージ書込にRaspberry Pi Imagerを使います。

  $ sudo apt-get install -y rpi-imager でインストール。

Ubuntu MATEダウンロード

1. Ubuntu MATEのホームページから

 choose a hardware port "Raspberry Pi 64-bit"を選択

2. Choose a release "20.10"を選択(安定版ではありません)

3. Choose a download "BitTorrent"を選択

4. torrentファイルがダウンロードフォルダにダウンロードされるので

 拡張子.torrentファイルをダブルクリック

5. transmissionが起動され、torrentオプションを聞かれるので

 ダウンロードフォルダと"追加と同時に開始する"にチェックを

 入れて"開く"をクリック。 

6. xz形式ファイルがダウンロードフォルダにダウンロードされます。

 1.2GBほどのファイルになります。

7. xzアーカイブ形式のファイルをダブルクリック、

 "アクション"->"展開"で展開します時間が掛かります。

 6GB程度の起動イメージファイルになると思います。

 

USBデバイスへ起動イメージを書き込み

1. Raspberry Pi Imagerを起動します。

 $ rpi-imager

2. "CHOOSE OS" でイメージファイルを指定します。

 "Operating System"->"Use custom"->

 "ubuntu-mate-20.10-〜.img"ファイルを指定。

3. "CHOOSE SD CARD"  でUbuntu MATEの起動用USBデバイス

 指定します。

4. "WRITE" で書き込み開始!

 (注意:終了しても次の5の作業がある為、再起動してはいけません)

5. SWAP用パーティションの確保をします。

 RaspberryPiのMenu->"システムツール"->"GParted"で

 GPartedを起動。

 GParted左上のプルダウンからターゲットデバイス選択(例:/dev/sda)

f:id:yoque8107:20201122162622p:plain

 "未割り当て"にマウスカーソルを置いて右クリック->"New"

f:id:yoque8107:20201122162641p:plain

 "新しいサイズ"を4096 MiB(swapのサイズ)と入力

 "後方の空き領域"を0 MiBと入力しデバイス後方に4GBの

 パーティション作成を指定。"追加"を押す。

f:id:yoque8107:20201122163247p:plain

 "編集"->"保留中の全ての操作を適用する"、

 "適用"でパーティション作成完了。

6. Raspberry Piをシャットダウン。

 Raspberry OSのSD Cardは抜いておく。

起動、初期設定

1. Ubuntu MATEのUSBデバイスを接続したまま

 Raspberry Pi4の電源ON

2. Ubuntu MATEが起動

3. "Wellcom"->"日本語"選択、"続ける"。

4. "キーボードレイアウト"->"Japanease""Japanease"、"続ける"。

5. "どこに住んでいますか?"->"Tokyo"、"続ける"。

6. "あなたの情報を入力してください"、入力する、"続ける"。

7. 自動的に再起動される。 

SWAP設定

※PC版Ubuntuではスワップファイル使用が推奨ですが、

 貧弱なシステムでは専用パーティションが有利であろう想定で

 あえてパーティションを作成します。

以下はRaspberry Pi4上のUbuntu MATE Desktopで作業します。

起動直後のtopです。

f:id:yoque8107:20201122165910p:plain

Free Memoryが1459MiB程度あります。無論Swapは0です。

dfでパーティション確認。

f:id:yoque8107:20201122224640p:plain
/dev/sda3がターゲットのswapパーティションです。

1. アンマウントします。

 $ sudo umount /dev/sda3

2. 一度パーティション/dev/sda3を削除します。

 $ sudo fdisk /dev/sda

 コマンド:pでパーティション状態を確認

 コマンド:d->3->w  書き込み終了。

3. パーティション再作成

 $ sudo fdisk /dev/sda

 コマンド:n->p->3

  "Partition #3 contains a swap signnature."と出たら、remove(Y)します。

 コマンド:w 書き込み終了

4. パーティションIdを82(swap)に変更します。

 $ sudo fdisk /dev/sda3

 コマンド:t->3->82->w 書き込み終了

5. 最後に確認

 $ sudo fdisk /dev/sda

 コマンド:p

f:id:yoque8107:20201122231450p:plain

6. swapというラベルを付けてswapの作成します。

 $ sudo mkswap -L swap /dev/sda3

7. swapパーティションを有効にします。

 $ sudo swapon /dev/sda3

8. /etc/fstabに次の行を追加します。

 LABEL=swap  swap swap defaults 0 0

f:id:yoque8107:20201123011108p:plain

9. Ubuntu MATEを再起動します。

10. swapの状態を確認

 $ swapon -s

f:id:yoque8107:20201123011901p:plain

 $ top

f:id:yoque8107:20201123012054p:plain 

まとめ 

Ubuntu MATEをUSB3.0接続SSD起動にしたRaspberry Pi4は

 Lite PCとして結構使えそうです。

スワップはあまり必要ないかもしれませんが、少し様子をみます。

LogicoolK240/M212というワイヤレスキーボードマウスを使ってますが、

 Raspberry Pi4(USB3.0?)の電波干渉なのか、操作に支障をきたします。

 レシーバをUSB延長ケーブルでRasberryPiから離すことで解決しています。

 

以上です。